ファンクラブ
ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文 / KRE
前作「ソルファ」から約1年半を経てリリースされたサードフルアルバム「ファンクラブ」。
今作はアジカンの変化がよく見て取れるアルバムになっているような気がします。
この間「君繋ファイブエム」を久しぶりに聴いたらちょっと驚いた。
ゴッチさんの声が今と全然違ったから。
きっと禁煙の影響が大きいと思うんだけど、だいぶ変わったよね。
サウンド面でも新しいことをかなり取り入れてる。
まず1曲目の「暗号のワルツ」。
ギターとドラムの拍子が途中で変わるこの曲は、不思議な空気感を出してる。
最初はちょっと違和感を感じたけど、慣れるとそれがツボにはまって心地よく感じられてくるから不思議。
「真冬のダンス」のちょっと跳ねたような感じも新しいと思ったし、「月光」の最初にピアノが入ってたのにも驚いたし、そして何といっても「センスレス」!
イントロがめちゃめちゃカッコいい!タイトルとは逆にセンスの塊のような曲だと思うよ(笑)
ツアーでやっていた曲間の繋ぎのセッションみたいな感じだなと思いました。たぶんあの3ヶ月という長いツアーの中で得たものが全部出ているんだろうなと思います。
全体的にギターとドラムが好き☆特に「暗号のワルツ」と「ブルートレイン」。ブルートレインのキヨシさんのドラムはすごすぎ。
そして何よりも印象的だったのは歌詞。
君に伝うかな
君に伝うわけはないよな (暗号のワルツ)
一日中毛布に包まって
世界から逃げる
傷つくことはなかったけど
心が腐ったよ (桜草)
一見すると暗い歌詞が多い。だけどそれだけじゃなくて、ちゃんと力強い言葉もいくつもある。そこがすごい。
僕の両手にはこれだけだよ
心の中に革命を (ワールドアパート)
闇に灯を
心の奥の闇に灯を (センスレス)
他にも「繋いでよ」とか「忘れないでよ」とか、いろんな願いが込められてる。
様々なことを経て完成されたであろうこのアルバム。
さらなる変化を遂げたアジカンを、ぜひあなたの耳で確かめてみてください。
アジカンはこれからツアーに出るね。
ライブはどんな風に変わったのかすっごい気になる。
だけど見に行けない!(泣)すんごい悔しい。
見に行ける人は思いっきり楽しんじゃってください。私の分まで(笑)
いつかまた、長野に来てくれるかなぁ・・・。「信州2」歌ってくれるかな(笑)
手を伸ばして意味の在処を探して
見失った此処が始まりだよね
そうだね
「タイトロープ」 ASIAN KUNG-FU GENERATION
「ライオントラより美しい」の
ファンクラブのレビューにちゃっかりトラバ返しさせていただきました☆